2024.06.21 09:39四代目の小野小町、小野重子 五代目の小野小町を研究の出発点とした場合、ハッキリと年代別に色々な小野小町がいたことが浮かび上がってきます、備中の伝承では小野小町が「大同四年(809)」に生まれたと伝えていますが、これは小野吉子の事では無い事は明らかでした。(小野篁が延暦二年(802)の生まれなので、さすがに6・7才で子供は作れなかったと思います。(笑)) もちろん最初は誰の事か分かりませんでしたが年代から小野篁の妹ではないかとの推測は容易でした、『玉造小町と小野小町』の中で植木学氏が「重子」について触れており、その情報源がどこにあるのかを求めた所、大江文坡著の『小野小町行状伝』にある事を突き止めました。 小野小町行状伝はたぶんに物語的なので「読み物(小説、作り話)」として扱われて...
2024.03.08 09:09岡山県の小野小町について 岡山県の小野小町について、全国にある小野小町伝承ですが、結果論からいえば「岡山県の小野小町伝承」を解く事から始めなければ小野小町の謎は解けない構造になっていると思われます、それは五代目の小野小町、小野吉子こそが小野小町の中核をなす人物であったためだと考えられます。 私は小野吉子の末裔としてありましたので、また岡山県に暮らしてもいましたので必然的に岡山県の小野小町伝承の謎から解き始めましたが、それが最終的には全国の小野小町伝承の謎をも解く事になりました。 私の研究の出発点でもある岡山県の小野小町について、現在分かっている事柄を述べたいと思います。(我が家の口伝)・小野小町とは小野篁の娘、小野吉子のことで二人は神懸かっていた・小野お通は係累である・倉子城...
2024.03.07 05:02山口県の小野小町伝承についての総括 山口県にある小野小町の伝承地は5ヶ所あります。 ①山口県光市周防旭地区小野橋西側 ○小野小町の墓 ○小野橋の碑 ②山口県美祢市美東町絵堂1532 ○伝小野小町歌碑 ③山口県下関市豊浦町大字川棚 ※出典:『豊浦町誌』 ○小野小町の墓 ○小野小町の銅鏡 ④山口県下関市小野 ※出典:『下関の記念碑』 ○小野小町の墓 ○終焉地 ○小野小町の墓誌 ⑤山口県下関市阿内小野 ※文献ベースの情報、検索しても出てきません。 ○小野小町墓 ※出典:『地域文化研究 第7号』 重要な画像の「14代目の小野小町の足跡」と「山口県の小野小町伝承」を参照しながらお読みください。 地図中に「楊貴妃の伝承地」を入れているのは、小野小町...
2024.03.01 09:22全国の小野小町伝承の一覧小野龍海の知りうる伝承です。令和6年3月1日現在。[青森県]○小町老衰像 玉岑寺 [青森県三戸郡三戸町字同心町森ノ林12-1][岩手県]○歌念仏 [岩手県胆沢郡丹沢町][秋田県]○小野良実の歌 高善寺 [秋田県大仙市協和峰吉川28]○小野良房の伝承 松峰山伝寿院 [秋田県大館市松峰]○小野小町の翫奔(てなれ)の琴 善応寺 [秋田県本荘市古雪町]○桐の木田井戸(小町の産湯)○二ツ森○平城(ひらじよう)(深草少将が構えた城)○覚厳院(今は民家となっていて、名字は小野である)○小町堂・小町塚(芍薬塚) [秋田県湯沢市小野小町48-17]○小町自作の小町像 向野寺(小野(こや)寺) [秋田県湯沢市小野小野138]○岩屋堂 [秋田県湯沢市小野大山沢]○小町姿見の...
2024.02.26 07:56小野小町の名称の由来について これまでの研究や伝承から小野小町の名前について、その由来として有力なものが「姉または後宮に、’町’または’大町’がいて、年若い方を’小町’としたとする説が有力視されています。 これは秋田県の伝承に「姉が大町」とする伝承も影響していると思われますが、古来の地名には「町または大町」という地名の近くに「小町」という地名が存在することが多く、中世の人々は経験的に大町と小町の関係を知っていた為に定義つけられた仮説だと思います。 私の研究成果から、初代の小野小町が相模(さがみ、今の神奈川県)の小野に生まれ育った為か、采女と上がる際に氏名(うじな)を名乗れぬというルールがありました、采女は生まれ育った地の名を仮称として名乗るのが通例でありましたが、その地名が「小野...
2024.02.26 07:31小町ヶ姉と14人の小野小町 五代目の小野小町の末裔であり歴史研究家でもある小野龍海は全国に伝わる伝承情報や先人達の研究成果から小野小町の謎を解き明かす事に成功いたしました。 その成果を多くの方に知って貰う目的でホームページに情報を挙げていきたいと思っています。 小野龍海のブログでも、その過程を公開していますが、ホームページではその最新の情報や解釈をお手軽に見られるようにしていきたいと考えています。 小野小町のファン並びに歴史好きの方にも理解してもらえるように、難しい解釈ははぶいておりますが、ご了解いただきますようお願い申し上げます。 現在の解釈では、「小町ヶ姉と14人の小野小町」がいた事が分かっています。 小野小町とは一人にあらず、奈良時代から平安時代中期にかけて小野一族に生ま...